FINANCIAL LICENCES & BANKING — 2026

世界の金融ライセンスと
銀行口座を、公式情報で比較して選ぶ。

FX・証券、決済・電子マネー、暗号資産。どの国のライセンスなら事業に合い、資本金はいくら必要で、法人口座は本当に開けるのか。各国の監督当局の公表資料をもとに整理し、国選び・申請・既存ライセンス会社の買収(M&A)・口座開設まで日本語と英語でサポートします。

無料で相談する比較表を見る
19国・地域の制度を比較
3分野FX・証券 / 決済 / 暗号資産
新規 / M&A両方のルートに対応
日英日本語・英語で対応
USE CASE

事業の種類から選ぶ

まず「何をするか」で候補が絞れます。同じ国でも、FX・決済・暗号資産でライセンスも監督当局も別になります。

FX / BROKERAGE

FX・CFD・証券

個人や法人の売買を仲介する、または自社が相手方になる事業。自己勘定で相手方になると資本金が大きく上がります。

  • キプロス(CySEC)の投資会社: EU全域で営業可
  • 香港 SFC Type 1(証券)/ Type 3(レバレッジFX)
  • DIFC(DFSA)・ADGM(FSRA)
  • セーシェル・モーリシャス・ラブアン・ヴァヌアツ
PAYMENTS / EMI

決済・送金・電子マネー

ウォレット、決済代行、送金、プリペイド。EUのEMI/PIは1か国の免許でEU全域に展開できます。

  • リトアニア・マルタ・キプロス・エストニアのEMI / PI
  • シンガポール MAS の SPI / MPI
  • UAE中央銀行の小口決済ライセンス
  • カナダ FINTRAC の MSB 登録、米国 FinCEN+州ライセンス
CRYPTO

暗号資産(取引所・ブローカー・カストディ)

2026年は各国で規制が完成した年です。EUはMiCAの経過措置が終わり、認可を受けた事業者だけが営業できます。

  • EU MiCA の CASP 認可(リトアニア・マルタ・キプロス・エストニアなど)
  • ドバイ VARA、DIFC、ADGM
  • 香港 SFC の VATP(取引所)ライセンス
  • カナダ FINTRAC、米国(州ライセンス・NY BitLicense)
COMPARISON

国・地域とサービスの早見表

国旗の横のアイコンで、その国・地域で取得できるライセンスの種類がひと目で分かります。気になる国の「相談する」から、そのままお問い合わせできます。

FX・証券決済・EMI暗号資産対象外
国・地域
FX・証券
決済・EMI
暗号資産
最低資本金の目安
審査期間の目安
EU(欧州連合)
リトアニアBank of Lithuania
EMI €35万〜
3か月以内
相談する
マルタMFSA
€7.5万〜
3〜6か月以内
相談する
キプロスCySEC / CBC
€7.5万〜
6か月以内
相談する
エストニア旧VASPは失効Finantsinspektsioon
CASP €5万〜
6か月〜1年
相談する
UAE(ドバイ・アブダビ)
ドバイ(VARA)VARA
AED10万〜
2段階審査
相談する
DIFC(DFSA)DFSA
US$3万〜
段階審査
相談する
アブダビ(ADGM)FSRA
運営経費6か月分〜
段階審査
相談する
UAE本土(中央銀行)CBUAE
AED10万〜
段階審査
相談する
香港・シンガポール
香港SFC / HKMA / C&ED
流動資本HK$10万〜
15週(目標)
相談する
シンガポール海外向け暗号資産は不可MAS
S$10万〜
決済は1年超
相談する
オフショア
セーシェルFSA Seychelles
US$10万
30営業日(標準)
相談する
モーリシャスFSC Mauritius
MUR60万〜
定めなし
相談する
ラブアン(マレーシア)Labuan FSA
RM100万〜
30営業日
相談する
ヴァヌアツEU税務ブラックリストVFSC
預託金VT500万
定めなし
相談する
英領バージン諸島(BVI)FATFグレーリストBVI FSC
業務により異なる
定めなし
相談する
ケイマン諸島CIMA
個別審査
定めなし
相談する
セントビンセント・グレナディーンFX免許なしFSA SVG
暗号資産 EC$30万
約90日(暗号資産)
相談する
北米(カナダ・米国)
カナダFINTRAC
要件なし(MSB)
約3か月
相談する
米国FinCEN / 州
州ごと
州ごと
相談する
全項目の比較表を開く
国・地域監督当局主なライセンス最低資本金の例現地に必要な体制審査期間の目安法人口座
リトアニアBank of Lithuania決済・EMI暗号資産
EMI、PI、MiCA CASP
EMI €35万 / PI €2万〜12.5万 / CASP €5万〜15万本店機能・現地の経営者・AML担当EMI・PI: 申請完了から3か月以内に判断EMI・PIは中銀のCENTROlinkでSEPAに直接接続できる(審査あり)
マルタMFSAFX・証券決済・EMI暗号資産
投資サービス(MiFID)、EMI/PI、MiCA CASP
投資会社 €7.5万〜 / EMI €35万 / CASP €5万〜15万コンプライアンス担当とMLRO(上級職員)投資会社: 6か月以内 / CASP: 書類確認25営業日+審査40営業日地場銀行は慎重。現地の役員や実体を求められることが多い
キプロスCySEC / CBCFX・証券決済・EMI暗号資産
投資会社(CIF:FX・CFD)、MiCA CASP、EMI/PI
CIF €7.5万〜€75万(自己勘定) / EMI €35万本店機能、2名以上の経営者(4つの目)CIF: 6か月以内 / EMI: 2026年8月から事前協議が必須地場銀行に加え、外国資本の会社はEMI口座を使う例が多い
エストニアFinantsinspektsioon決済・EMI暗号資産
MiCA CASP、EMI/PI
CASP €5万〜15万 / EMI €35万EU居住の取締役1名以上、申請はエストニア語CASP: 監督庁は最長6か月〜1年と説明地場銀行は対面での本人確認と現地とのつながりを求める
ドバイ(VARA)VARA暗号資産
VASPライセンス(取引所・ブローカー・カストディ・助言など)
取引所 AED150万(カストディ外部委託ならAED80万)/ ブローカー・カストディ AED60万 / 助言 AED10万責任者2名とコンプライアンス・オフィサーがUAE居住設立承認(ATI)→本ライセンスの2段階申請中に資本金の払込証明が必要で、UAEの口座が先に要る
DIFC(DFSA)DFSAFX・証券決済・EMI暗号資産
カテゴリー1〜4(銀行・自己勘定・代理売買・運用・決済・助言)
助言・仲介 US$3万〜14万 / 代理売買・決済 US$20万 / 自己勘定 US$200万SEO・コンプライアンス・MLROはUAE居住が原則問い合わせ→申請→審査→条件充足→承認UAEの銀行を利用。署名者1名以上のUAE居住が求められる例
アブダビ(ADGM)FSRAFX・証券決済・EMI暗号資産
金融サービス許可(FSP):暗号資産取引所・カストディ・証券・決済
暗号資産取引所: 運営経費6か月分+最大6か月分 / カストディ: US$25万以上SEO・CO・MLROのUAE居住、意思決定機能をADGM内に事前協議→仮承認(IPA)→本許可仮承認の条件に資本金の払込があり、UAEの口座が先に要る
UAE本土(中央銀行)CBUAE決済・EMI
小口決済サービス(カテゴリーI〜IV)、電子マネー(SVF)、ステーブルコイン、両替・送金
決済 AED10万〜300万 / 電子マネー AED1,500万+銀行保証UAE本土(フリーゾーン外)の法人仮承認→資本金・保証→本ライセンス法人口座はUAE居住の署名者がほぼ前提
香港SFC / HKMA / C&EDFX・証券決済・EMI暗号資産
SFC Type 1・3・4・9、VATP(暗号資産取引所)、MSO(両替・送金)
Type 4/9(顧客資産なし)流動資本HK$10万 / Type 1 払込HK$500万 / Type 3 払込HK$3,000万 / VATP 払込HK$500万責任者(RO)2名以上、うち1名は常勤の取締役SFCの目標は申請完了から15週HKMAは「オフショア法人・非居住の取締役」だけを理由に口座を断らないよう銀行に求めている
シンガポールMASFX・証券決済・EMI暗号資産
決済(SPI・MPI)、CMS(証券・レバレッジFX・運用)
SPI S$10万 / MPI S$25万+保証金 / ファンド運用 S$25万〜 / レバレッジFX S$100万〜500万現地居住の取締役、CMSはCEOのシンガポール居住が必須決済: MASは待ち期間「1年超」と公表 / CMS: 最長6か月DBSは決済業者の口座をMASライセンス取得後に限定
セーシェルFSA SeychellesFX・証券暗号資産
証券ディーラー(FX・CFD)、VASP
証券ディーラー 払込US$10万(2024年改正で倍増)/ VASP 取引所US$10万取締役2名以上(うち1名は常勤の居住者)、現地オフィスFSAの審査標準: 完全な申請から30営業日資本金はセーシェルの銀行またはFSAが認める国の銀行に置く(法定)
モーリシャスFSC MauritiusFX・証券決済・EMI暗号資産
投資ディーラー、決済仲介、VASP(グローバル・ビジネス・ライセンスと組み合わせ)
投資ディーラー MUR100万(引受なし)/ ブローカー MUR70万 / VASP ブローカー MUR200万居住取締役2名、管理会社経由の運営、主要口座の現地保有公式の審査期間の定めなし主要な銀行口座をモーリシャスに置くことが「管理支配」の判断要素
ラブアン(マレーシア)Labuan FSAFX・証券暗号資産
マネーブローキング(従来型・デジタル資産)、証券ライセンス
マネーブローキング RM100万(デジタル資産を含むとRM150万)常勤従業員2名・現地の年間経費RM10万(税優遇の条件)公式: 完全な書類の受理から30営業日(ファストトラック15営業日)ラブアン・マレーシアの銀行または海外の銀行
ヴァヌアツVFSCFX・証券暗号資産
金融ディーラー(FX・CFD)、VASP
ディーラー: 法定預託金VT500万 / VASP: 払込VT2億〜専用オフィスと現地常駐の従業員1名以上公式の審査期間の定めなし海外の銀行・EMI・決済代行に頼る例が多い
英領バージン諸島(BVI)BVI FSCFX・証券暗号資産
投資業(SIBA)、VASP登録
規制コードで定める(業務により異なる)取締役2名以上、承認済みの現地代理人公式の審査期間の定めなしグレーリスト入りで、銀行・EMIの審査が強化されやすい
ケイマン諸島CIMAFX・証券暗号資産
証券投資業(SIBA)、VASP登録・免許
固定の最低額なし(個別に審査)取締役2名以上、役員の変更は事前承認完全な申請のみ審査、決定後約7日で通知米国・欧州・アジアの国際銀行を使う例が多い
セントビンセント・グレナディーンFSA SVG暗号資産
FX・ブローカーの免許制度はない / 暗号資産は登録制
暗号資産登録: EC$30万居住の代表者の指名暗号資産: 書類がそろって約90日—
カナダFINTRAC決済・EMI暗号資産
MSB登録(送金・両替・暗号資産)、決済事業者登録(RPAA)
MSB: 資本金要件なし・登録料なし外国MSBはカナダ居住の代理人を指名MSB: 通常3か月、2年ごとに更新MSBは銀行に「高リスク」とみられ口座維持に苦労する例がある(政府資料)
米国FinCEN / 州決済・EMI暗号資産
FinCEN MSB登録+州ごとの送金業ライセンス、NY BitLicense
州ごと(モデル法: 純資産US$10万または総資産の3%以上、保証債券US$10万〜50万)AMLプログラムと責任者の指名FinCEN: 設立後180日以内に登録、2年ごと更新 / 州: 審査開始から120日(モデル法)小規模な送金業者は銀行の取引解消(デリスキング)の影響を受けやすい(財務省)

資本金・手数料は各監督当局の規則・公表資料(2026年10月時点)によります。為替換算はしていません。実際の要件は事業計画や扱う業務で変わるため、申請前に個別に確認します。

JURISDICTIONS

国・地域ごとの詳細

各地域の主なライセンスと、検討するときの注意点です。

リトアニア

リトアニア中央銀行(Lietuvos bankas)
対応
資本金
EMI €35万 / PI €2万〜12.5万 / CASP €5万〜15万
期間
EMI・PI: 申請完了から3か月以内に判断
現地体制
本店機能・現地の経営者・AML担当
法人口座
EMI・PIは中銀のCENTROlinkでSEPAに直接接続できる(審査あり)
詳細を見る
  • EMIの最低資本金は€35万、PIは業務により€2万・€5万・€12.5万(EU指令の基準)。
  • EMI申請の審査手数料は€1,463。判断は申請完了から3か月以内(制限付きEMIは2か月)。
  • 現地に常駐する責任者がいないことを中銀が問題視しており、実体のある拠点と人員が必要です。
  • MiCAの経過措置は2025年12月31日で終了。暗号資産業はCASP認可が必要です。
決済・EMIでEU展開を狙うなら第一候補。SEPAへの直接接続は他国にない強みです。

マルタ

マルタ金融サービス庁(MFSA)
対応
資本金
投資会社 €7.5万〜 / EMI €35万 / CASP €5万〜15万
期間
投資会社: 6か月以内 / CASP: 書類確認25営業日+審査40営業日
現地体制
コンプライアンス担当とMLRO(上級職員)
法人口座
地場銀行は慎重。現地の役員や実体を求められることが多い
詳細を見る
  • 手数料は法令で公表され、予算を立てやすいのが特徴です。CASPの申請料は€1万・€2万・€2.5万(クラス別)、年間手数料は€1万〜。
  • EMI・PIの申請料は€1万〜1.5万、年間監督料は€2.5万〜3.5万+変動分と高めです。
  • 2021〜22年にFATFのグレーリストに入った経緯があり、AML体制の実効性が重視されます。

キプロス

キプロス証券取引委員会(CySEC)/ キプロス中央銀行(CBC)
対応
資本金
CIF €7.5万〜€75万(自己勘定) / EMI €35万
期間
CIF: 6か月以内 / EMI: 2026年8月から事前協議が必須
現地体制
本店機能、2名以上の経営者(4つの目)
法人口座
地場銀行に加え、外国資本の会社はEMI口座を使う例が多い
詳細を見る
  • FX・CFDブローカーの定番拠点。自己勘定で顧客の相手方になる場合は資本金€75万が必要です。
  • CySECのCASP申請料はサービスごとに積み上げ、年間手数料の上限は€50万。
  • 中央銀行は2026年8月3日からEMI・PI申請に事前協議(手数料€5,000)を義務づけ、正式申請料も€1万に上がりました。

エストニア 旧VASPは失効

エストニア金融監督庁(Finantsinspektsioon)
対応
資本金
CASP €5万〜15万 / EMI €35万
期間
CASP: 監督庁は最長6か月〜1年と説明
現地体制
EU居住の取締役1名以上、申請はエストニア語
法人口座
地場銀行は対面での本人確認と現地とのつながりを求める
詳細を見る
  • 旧制度の暗号資産(VASP)ライセンスは2026年7月1日に失効しました。旧ライセンス付きの会社を買っても営業はできません。
  • CASPの申請手数料は€3,000。

ドバイ(VARA)

仮想資産規制庁(VARA)— ドバイ本土・フリーゾーン(DIFCを除く)
対応
資本金
取引所 AED150万(カストディ外部委託ならAED80万)/ ブローカー・カストディ AED60万 / 助言 AED10万
期間
設立承認(ATI)→本ライセンスの2段階
現地体制
責任者2名とコンプライアンス・オフィサーがUAE居住
法人口座
申請中に資本金の払込証明が必要で、UAEの口座が先に要る
詳細を見る
  • 申請料はAED10万(助言・送金決済はAED4万)、追加業務は1件ごとに低い方の申請料の50%。
  • 年間監督料は業務ごとにAED20万(助言などはAED8万)。
  • 支配権の変更はVARAの事前承認があれば可能で、既存VASPの買収も選択肢になります。

DIFC(DFSA)

ドバイ金融サービス庁(DFSA)— ドバイ国際金融センター
対応
資本金
助言・仲介 US$3万〜14万 / 代理売買・決済 US$20万 / 自己勘定 US$200万
期間
問い合わせ→申請→審査→条件充足→承認
現地体制
SEO・コンプライアンス・MLROはUAE居住が原則
法人口座
UAEの銀行を利用。署名者1名以上のUAE居住が求められる例
詳細を見る
  • 英米法ベースの独立した金融フリーゾーン。暗号資産も金融商品として扱われます。
  • 申請料はUS$5,000〜7万。暗号資産を扱うと年間手数料が上乗せされます。
  • 10%以上の株主はコントローラーとして事前承認が必要。DFSAは完全な申請から90日以内に判断します。
  • カテゴリー4の資本金は現行規則でUS$3万(古い資料のUS$1万は旧基準)。

アブダビ(ADGM)

ADGM 金融サービス規制庁(FSRA)
対応
資本金
暗号資産取引所: 運営経費6か月分+最大6か月分 / カストディ: US$25万以上
期間
事前協議→仮承認(IPA)→本許可
現地体制
SEO・CO・MLROのUAE居住、意思決定機能をADGM内に
法人口座
仮承認の条件に資本金の払込があり、UAEの口座が先に要る
詳細を見る
  • 暗号資産取引所(MTF)の申請料はUS$12.5万、年間US$6万。
  • 暗号資産業務には通常の料金に上乗せ(申請US$2万・年間US$1.5万)。

UAE本土(中央銀行)

UAE中央銀行(CBUAE)
対応
資本金
決済 AED10万〜300万 / 電子マネー AED1,500万+銀行保証
期間
仮承認→資本金・保証→本ライセンス
現地体制
UAE本土(フリーゾーン外)の法人
法人口座
法人口座はUAE居住の署名者がほぼ前提
詳細を見る
  • 両替・送金業(エクスチェンジハウス)は2025年の新規則で、有限責任会社ならAED2,500万の資本とAED5,000万の銀行保証が必要。
  • ディルハム建てステーブルコインの発行はAED1,500万+流通額の0.5%。

香港

証券先物委員会(SFC)・金融管理局(HKMA)・税関(MSO)
対応
資本金
Type 4/9(顧客資産なし)流動資本HK$10万 / Type 1 払込HK$500万 / Type 3 払込HK$3,000万 / VATP 払込HK$500万
期間
SFCの目標は申請完了から15週
現地体制
責任者(RO)2名以上、うち1名は常勤の取締役
法人口座
HKMAは「オフショア法人・非居住の取締役」だけを理由に口座を断らないよう銀行に求めている
詳細を見る
  • SFCの申請料・年間手数料は業務ごとにHK$4,740(Type 3はHK$129,730)。
  • VATPは払込HK$500万に加え、香港で12か月分の運転資金を保有し、責任者1名以上が香港に住むことが必要。
  • ステーブルコイン発行ライセンス(払込HK$2,500万)は2026年4月時点で2社のみ。VAディーリング・カストディの新制度は法案化の途中です。
  • 両替・送金(MSO)の手数料は2026年5月15日改定でHK$3,810〜。
顧客資産を預からない助言・運用(Type 4/9)なら、資本要件は低めです。

シンガポール 海外向け暗号資産は不可

シンガポール金融管理局(MAS)
対応
資本金
SPI S$10万 / MPI S$25万+保証金 / ファンド運用 S$25万〜 / レバレッジFX S$100万〜500万
期間
決済: MASは待ち期間「1年超」と公表 / CMS: 最長6か月
現地体制
現地居住の取締役、CMSはCEOのシンガポール居住が必須
法人口座
DBSは決済業者の口座をMASライセンス取得後に限定
詳細を見る
  • 2025年6月30日から、海外の顧客だけに暗号資産サービスを行うシンガポール法人にもライセンスが必要になり、MASは「原則として発行しない」としています。
  • MPIは開業前にS$10万またはS$20万の保証金をMASに預けます。

セーシェル

セーシェル金融サービス庁(FSA)
対応
資本金
証券ディーラー 払込US$10万(2024年改正で倍増)/ VASP 取引所US$10万
期間
FSAの審査標準: 完全な申請から30営業日
現地体制
取締役2名以上(うち1名は常勤の居住者)、現地オフィス
法人口座
資本金はセーシェルの銀行またはFSAが認める国の銀行に置く(法定)
詳細を見る
  • 証券ディーラーの申請料はUS$3,000、年間免許料はUS$6,000(2024年の改正後)。
  • 2024年の改正で、顧客の居住国で勧誘・受け入れの許可を得ている証拠の提出が求められるようになりました。日本の居住者向けの営業には日本の登録が必要です。
  • VASP(暗号資産)は2024年施行の新法による免許制で、現地の常設オフィスと居住取締役が必要です。

モーリシャス

モーリシャス金融サービス委員会(FSC)
対応
資本金
投資ディーラー MUR100万(引受なし)/ ブローカー MUR70万 / VASP ブローカー MUR200万
期間
公式の審査期間の定めなし
現地体制
居住取締役2名、管理会社経由の運営、主要口座の現地保有
法人口座
主要な銀行口座をモーリシャスに置くことが「管理支配」の判断要素
詳細を見る
  • 2026年7月1日から手数料が改定されました(例: 引受なしの投資ディーラーは申請US$1,000・年額US$3,400)。
  • 2020年2月〜2021年10月にFATFのグレーリストに入っていました。現在は外れています。

ラブアン(マレーシア)

ラブアン金融サービス庁
対応
資本金
マネーブローキング RM100万(デジタル資産を含むとRM150万)
期間
公式: 完全な書類の受理から30営業日(ファストトラック15営業日)
現地体制
常勤従業員2名・現地の年間経費RM10万(税優遇の条件)
法人口座
ラブアン・マレーシアの銀行または海外の銀行
詳細を見る
  • 2026年から年間免許料が従来型US$5,000、デジタル資産型US$10,000に改定。
  • 「法人税3%」は実体要件(常勤2名・年間経費RM10万など)を満たした場合の監査済み純利益に対する税率で、満たさないと24%です。

ヴァヌアツ EU税務ブラックリスト

ヴァヌアツ金融サービス委員会(VFSC)
対応
資本金
ディーラー: 法定預託金VT500万 / VASP: 払込VT2億〜
期間
公式の審査期間の定めなし
現地体制
専用オフィスと現地常駐の従業員1名以上
法人口座
海外の銀行・EMI・決済代行に頼る例が多い
詳細を見る
  • 2024年の改正で年間更新料がVT10万からVT50万に増額。FX・CFDは実質的に複数クラスの免許が必要です。
  • VASPは申請US$5万・年額US$10万と重く、EUの税務非協力国リスト(ブラックリスト)にも掲載されています。

英領バージン諸島(BVI) FATFグレーリスト

BVI 金融サービス委員会
対応
資本金
規制コードで定める(業務により異なる)
期間
公式の審査期間の定めなし
現地体制
取締役2名以上、承認済みの現地代理人
法人口座
グレーリスト入りで、銀行・EMIの審査が強化されやすい
詳細を見る
  • 2025年6月にFATFのグレーリスト(監視強化対象)に入り、2026年6月時点でも掲載。EUのAML高リスク国リストにも2026年1月から掲載。
  • SIBAのディーリング免許は申請US$2,200・年額US$3,300と手数料は低め。VASP取引所は年US$25,000。

ケイマン諸島

ケイマン諸島金融庁(CIMA)
対応
資本金
固定の最低額なし(個別に審査)
期間
完全な申請のみ審査、決定後約7日で通知
現地体制
取締役2名以上、役員の変更は事前承認
法人口座
米国・欧州・アジアの国際銀行を使う例が多い
詳細を見る
  • ブローカーディーラーの付与料・年額はそれぞれCI$1万(約US$12,195)。
  • 暗号資産はカストディと取引プラットフォームが2025年4月から免許制に移行し、取引プラットフォームの付与料はKYD10万と高額です。
  • 2021年2月〜2023年10月にFATFのグレーリストに入っていました。現在は外れています。

セントビンセント・グレナディーン FX免許なし

セントビンセント金融サービス庁
対応
資本金
暗号資産登録: EC$30万
期間
暗号資産: 書類がそろって約90日
現地体制
居住の代表者の指名
法人口座
—
詳細を見る
  • 当局は「FX取引・ブローカー業の免許は発行していない」と明言しています(2026年2月の警告)。「SVG規制のFXブローカー」という表示は免許を意味しません。
  • 暗号資産事業は2025年施行の法律による登録制です。

カナダ

カナダ金融取引報告分析センター(FINTRAC)/ カナダ銀行
対応
資本金
MSB: 資本金要件なし・登録料なし
期間
MSB: 通常3か月、2年ごとに更新
現地体制
外国MSBはカナダ居住の代理人を指名
法人口座
MSBは銀行に「高リスク」とみられ口座維持に苦労する例がある(政府資料)
詳細を見る
  • カナダに拠点がなくても、カナダの居住者にサービスを提供するなら外国MSB登録が必要です。
  • 2025年に暗号資産事業者へ1億7,696万カナダドルなどの制裁金。2026年3月の法改正(Bill C-12)で制裁金の上限が引き上げられました。
  • 決済事業者はカナダ銀行への登録(申請料2,500カナダドル)、ケベック州は別途州ライセンス(1区分826カナダドル/年)。

米国

FinCEN(連邦)/ 各州の金融当局(NMLS経由)
対応
資本金
州ごと(モデル法: 純資産US$10万または総資産の3%以上、保証債券US$10万〜50万)
期間
FinCEN: 設立後180日以内に登録、2年ごと更新 / 州: 審査開始から120日(モデル法)
現地体制
AMLプログラムと責任者の指名
法人口座
小規模な送金業者は銀行の取引解消(デリスキング)の影響を受けやすい(財務省)
詳細を見る
  • 送金業のモデル法(MTMA)は31州が全部または一部を採用。25%以上の取得(10%で支配推定)は事前承認が必要。
  • NY BitLicenseの申請料はUS$5,000。カリフォルニア州は2026年7月1日から暗号資産事業が許可制。
  • ステーブルコインはGENIUS法で連邦の枠組みが整い、遅くとも2027年1月18日に施行されます。
BANKING

法人の銀行口座

ライセンスは取れても、口座が開けなければ事業は始まりません。口座は申請と並行して準備します。

口座は申請と並行して準備する

ドバイ(VARA・ADGM)のように、資本金の払込証明が申請の途中で必要な国では、ライセンスより先に口座が要ります。

銀行とEMIを使い分ける

伝統的な銀行は審査に時間がかかります。EUではライセンスを持つEMIの口座で運営を始め、後から銀行口座を加える方法が一般的です。

審査で聞かれること

定款・登記簿、最終受益者(UBO)の本人確認と資金の出どころ、事業計画、ライセンス(または申請中の書類)、主要な取引先と取引の流れ。

居住者・署名者の要件

UAEでは法人口座の署名者にUAE居住者を求める例が多く、シンガポールでは決済業者の口座をライセンス取得後に限る銀行もあります。香港の金融管理局は、オフショア法人や非居住の取締役であることだけを理由に断らないよう銀行に求めています。

暗号資産・送金業は特に慎重に

暗号資産業や送金業は、多くの国で銀行から「高リスク」とみられます。AML体制と取引の流れを最初から文書にしておくと、口座の審査が進みやすくなります。

個人の口座

経営者が現地に移る場合、UAEは在留ビザとEmirates ID、シンガポールは就労パス等が個人口座の前提になるのが一般的です。

JAPAN

日本の居住者を顧客にするなら

海外でライセンスを取っても、日本の居住者を相手にする場合は日本の登録が必要になるのが原則です。

日本の居住者に向けて営業する場合の注意

  • 金融商品取引業(FX・証券など)は金融庁の登録がなければ行えません(金融商品取引法第29条)。外国の証券会社は、原則として日本にいる人を相手に取引できません(同法第58条の2)。
  • 日本語のウェブサイトや日本向けの広告は、原則として「勧誘」にあたります。日本の投資家を対象としない旨を明記し、日本の居住者からの注文を受けない仕組みがなければ、勧誘とみなされます(金融庁の監督指針)。
  • 金融庁は、無登録で営業する海外業者に警告書を出し、名称を公表しています(一覧は2026年9月に更新)。
  • 無登録営業の罰則は、2026年8月12日の改正で10年以下の拘禁刑または1,000万円以下の罰金(併科あり)、法人は7億円以下の罰金に引き上げられました。
  • 暗号資産交換業も登録制で、登録のない海外業者は日本にいる人を勧誘できません(資金決済法第63条の2・第63条の22)。2026年7月成立の改正法で、暗号資産は金融商品取引法の対象に移ります(公布から1年以内に施行)。
  • スマートフォンアプリについても、2025年2月に金融庁が無登録の海外暗号資産交換業者のアプリの提供停止をアプリストアに求めたと報じられています。

当社は、日本の登録を受けずに日本の居住者を勧誘・取引するための仕組みづくりはお手伝いしません。日本の顧客を対象にする場合は、日本での登録や提携の方法をあわせてご案内します。

PROCESS

ご依頼の流れ

無料相談(30分)

事業内容・顧客の国・予算・時期を伺い、候補の国を絞ります。NDAの締結も可能です。

国選定レポート

候補国ごとの資本金・費用・期間・現地体制・口座の見通しを比較し、新規申請とM&Aのどちらが合うかを提案します。

設立・申請 または M&A

現地の法律事務所・登録事務所と連携して申請書類を作成。買収の場合は対象会社の調査(デューデリジェンス)と当局の承認手続きを進めます。

銀行口座・決済の手配

申請と並行して、銀行・EMIの口座開設と決済・送金の仕組みを整えます。

運営・コンプライアンス支援

AML体制、年次報告、監査、当局とのやり取りを継続して支援します。

費用の目安

REPORT
US$3,000〜

国選定レポート(3〜5か国の比較)

NEW LICENCE
US$25,000〜

新規設立・ライセンス申請のサポート

M&A
US$30,000〜

既存ライセンス会社の買収サポート(対象会社の価格は別)

ONGOING
月US$1,500〜

運営・コンプライアンス・口座管理の支援

料金は目安(税別)です。監督当局への申請料・年間手数料、資本金、現地の登録事務所・取締役・監査・法律事務所の費用は別途かかります。ご依頼内容を伺ったうえで正式にお見積りします。

FAQ

よくある質問

どの国のライセンスが一番取りやすいですか?

Which licence is easiest to get?

既存のライセンス会社を買う(M&A)ほうが早いですか?

Is buying a licensed company faster?

海外のライセンスで日本の顧客を集めてもよいですか?

Can I use a foreign licence to serve clients in Japan?

資本金以外にどんな費用がかかりますか?

What costs are there besides capital?

ライセンスがあれば銀行口座は必ず開けますか?

Does a licence guarantee a bank account?

相談は無料ですか?

Is the consultation free?

CONTACT

無料相談・お見積り

事業内容と候補の国を教えてください。初回のオンライン相談(30分)は無料です。秘密保持契約(NDA)の締結にも対応します。

ご相談の分野(複数選択可)
候補の国・地域(複数選択可・未定でも可)

無料相談